こんにちは、生涯独身男のSoutaです。

そんな勉強する時間ないんだけど…。
そう思っている方には参考になる記事です。
この記事を読めばコレがわかる!
- 現役エンジニアが簿記2級取得に要した時間と金額
- エンジニアに簿記2級は基本的に不要である
アフィリエイトに誘導してる記事もあるので注意しましょう。

最初に結論を言えば、
「取得してもムダではない。しかし無理して取る必要もない。」
が私の答えとなります。
詳細を知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人
- 労基署が入る超ブラック企業に高校卒業後に就職
- 会社員としての限界を悟り24歳でエンジニアに転職し2020年に独立
- 2022年から簿記の勉強を始め2022年10月に簿記2級まで取得
Contents
日商簿記2級の取得に要した時間と金額
2022年10月に合格しました。
ちなみに3級は2022年4月に合格済です。
-
経理初心者の社会人が簿記3級に挑戦!合格までにかかった学習時間と費用は?
続きを見る
簿記を取得した理由は、財務諸表を読める大人ってカッコイイなと思ったからです。
要するに興味本位です。

日商簿記2級の合格率
年3回実施されている統一試験(ネット試験を除く通常試験)の3年分の合格率はコチラ。
2022年の平均合格率:22.20% (※2022年10月現在 過去2回分の実績)
2021年の平均合格率:21.06%
2020年の平均合格率:23.40% (※2020年は年2回の実施)
毎年平均で20%前半の合格率となっています。
3級の合格率が約50%と言われているので、だいぶ難易度は上がります。
勉強時間
総勉強時間:156時間
内訳:商業簿記 75時間
工業簿記 67時間
過去問題 14時間
独学だと200時間程度必要と言われています。
私の場合は、オンラインのスクールを利用したのでその分少し時間が短く済んだと思います。

金額
毎度お馴染みクレアールさんを利用しました。
総額:38,130円
内訳:クレアール受講料 32,860円
受験料 5,270円 ※ネット試験
クレアールの受講料について、通常だと53,000円のようですが、
時期によって割引があるので私は割引の期間に申し込みました。
エンジニアに簿記2級は基本的に不要
続いて簿記2級が基本不要である理由を解説します。
- 簿記2級レベルの知識を求められるケースが少ない
- 簿記2級の取得に要する時間で技術を磨いた方が良い
- 必要な知識は簿記3級で事足りる
順に解説します。
簿記2級レベルの知識を求められるケースが少ない

エンジニアが取ると差別化ができますよ!
という記事を良く目にしますね。
しかしこれは当然ですが「(簿記が必要な場面においては)差別化できますよ。」という意味で、
「簿記が必要な場面において」という、
この前提条件がありきなんですね。
そしてエンジニアの方ならご存じかと思いますが、
そもそもエンジニアに簿記の知識を求められる場面は少ないです。
簿記が求められていない場所で、

とアピールしても、何のアドバンテージにもなりません。
コンビニのレジ打ちのアルバイトに「危険物取扱者 乙種第4類」が必要ないように、
その資格が世間的にどれだけ評価されていようが、
あくまでも「その現場で求められているか、否か」これがすべてです。
よって、もしも「差別化ができる!」と書いてあるサイトを見たら、
- 筆者がたまたま簿記を求められる機会が多かった
- 簿記 = どんな場面でも差別ができると誤解している
- 単にアフィリエイトに誘導するための詭弁
どれかを疑った方が良いでしょう。
誤解のないように補足しますが、「簿記2級」そのものは素晴らしい資格です。
しかしそれを「仕事に活かせるか、否か」はまったく別の問題だということです。
簿記2級の取得に要する時間で技術を磨いた方が良い
簿記2級の獲得には平均して200時間程度の勉強が必要と言われています。

しかしエンジニアに200時間の勉強時間があるなら、
それは簿記に使わず技術力(あるいは知識)を磨く時間とした方が基本的には効果的でしょう。
ゲームでたとえるならば、
エンジニアにとっての簿記は単なる「特殊能力(+α)」なので、
使う場面は限定的です。
しかしエンジニアの根幹である技術力は、
言うまでもなく基礎パラメーターであり、すべての土台です。
よって「簿記の能力が役立つ場面はある」は、事実ですが、
「エンジニアにとって簿記は万能な資格である」は、誤りです。
ですから、

その上で他の業界の知識を付けたい。
という方や、私のように興味本位であれば簿記2級の取得を検討しても良いでしょう。
必要な知識は簿記3級で事足りる
社会人として押さえておくべき項目は、
基本的に簿記3級の内容で事足ります。
さらにステップアップして以下のような項目を学習する必要があるなら、
簿記2級を学習しても良いでしょう。
商業簿記2級の出題範囲から抜粋
- 手形の割引等の債権債務の取引
- 有価証券の売買・評価方法
- 外貨建て取引(CR, HR, FRなど為替相場の種類)
- リース取引
- 有形・無形固定資産の取扱い
- 会社法に基づく資本準備金や利益準備金の積立
- 税効果会計の基礎
- 財務諸表の区分式・報告式の記載(決算整理)
- 連結会計(親会社・子会社の関係性)
※工業簿記の記載は割愛していますが、
解説したいことに変わりはありません。
ずらっと並べてみましたが、しかしどうでしょうか?
正直これらをパッと見てエンジニアが業務で取り扱う項目って、、
あまりなさそうじゃないですか?

以上がエンジニアにとっての簿記2級は、基本的に不要だと言う理由です。
簿記3級は「社会人として」学習した方が良い
ここまでエンジニアに簿記2級は基本的に不要である理由を解説しました。

じゃあ3級も取らなくて良いかな?
3級の知識は持っておくべきだと思う!

なぜなら、簿記3級は社会人として必要な知識をたくさん学べるからです。
簿記3級の知識は日常的に使用する可能性が高い
簿記3級で学習する項目は、私たちの生活で日常的に見聞きすることが非常に多いです。
たとえばこれらの項目をご覧ください。
- 金利(借入金、貸付金)
- 手形
- 預金の種類(普通、当座、定期等)
- 消費税

上記以外にも、
- 資本金
- 掛取引
- クレジット取引
- 固定資産
- B/S、P/L(貸借対照表、損益計算書)の作成
などなど、
簿記3級には会計に関する基礎的な知識が詰まっています。

2級よりも学習コストがかからず、幅広い知識を学べるのが簿記3級です。
最小限のコストで最大限の効果が欲しい、
そんなコスパ厨の方には簿記3級がオススメです。
日商簿記3級の学習コスト
時間:100時間程度
金額:10,000円程度(オンラインスクール利用を想定)
確定申告に役立つ
これは付随要素ですが、
簿記3級の知識があると個人の確定申告が非常に楽になります。
青色申告書の作成は余裕になります。

会社員の方だと年末調整という形で、法人側が行っていることがほとんどだと思うので、
確定申告と聞いてもピンと来ないかもしれません。
しかし、「個人事業主」や「副業を営む会社員」の方にとっては大きく関係し、
そして苦手な人も多いんですね。
個人的には苦手な人こそぜひ簿記3級の知識を学ぶことをオススメします。

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経理初心者の社会人が簿記3級に挑戦!合格までにかかった学習時間と費用は?
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まとめ
以上の内容から、私が簿記2級を取得してみた所感としては、
取得してもムダではないが、無理して取る必要もない。
これが総論となります。

▼簿記3級は誰もが学ぶ価値アリです 続きを見る
経理初心者の社会人が簿記3級に挑戦!合格までにかかった学習時間と費用は?
最後にもう一度この記事の要点を振り返ります。
日商簿記2級の取得に要した時間と金額
- 勉強時間 156時間
- 金額 38,130円
エンジニアに簿記2級は基本的に不要
- 簿記2級レベルの知識を求められるケースが少ない
- 簿記2級の取得に要する時間で技術を磨いた方が良い
- 必要な知識は簿記3級で事足りる
簿記3級は「社会人として」学習した方が良い
- 簿記3級の知識は日常的に使用する可能性が高い
- 確定申告に役立つ
この記事を読んだ方が少しでも参考になれば嬉しいです。
今回は以上です、それでは!